AIと一緒に小説を書く旅(5) 旅の終わり

 旅は終わりました。反省の多い旅でした。ですが、得るものも多い旅でした。

最新人型ロボットにAIで作ったイケメン性格を入れてみた件(塩中 吉里) – カクヨム (kakuyomu.jp)

 っていうかマジで締め切りまで全然時間が足りなくて(自分のせいです)、AIほぼそのまんま出力の物体を提出してしまい、悔しかったですゥウウウ! 自分のせいですが! ウギャアアア/(^o^)\

 ここからは下書きに残っていた締め切り最終日の苦悶の様子をお届けしようと思います。2023/05/07 午後のお話でございます。

 本記事は「第一回 AI短編小説コンテスト!! – カクヨム (kakuyomu.jp)」に提出した自作品について書いております。そちらの投稿作も読んでもらえると嬉しいです。


 ついに旅も終盤です。ツールは昨日からちょっと改造を入れて、自動翻訳ON機能とバックアップ・リストア機能を追加しました。

  • 自動翻訳
    • ONにすると、GPTにプロンプトを渡す直前に日英変換をかけます。また、GPTから応答が返ってきたあとに英日変換をかけます。OFFは原文のまま受け渡しをします。
  • バックアップ/リストア
    • 現在画面に表示されている内容を設定ファイルとして保存したり、読み込んだりする機能です。

 さてこの自動翻訳機能を使っていてわかったことなのですが、英語翻訳した方が、だんぜん表現力があがります。言い回しが丁寧になって、文脈をかなり拾うようになるんですね。ただし、問題点がひとつあって…私見ですが小説を書くときにかなり致命的な欠点と思われる…会話文から伝わるキャラクターの個性がかなりの割合で失われます。

 なんていうか、使う単語のチョイス自体はキャラクターに沿っているっぽいのですが、その使い方というか、話し方、口癖みたいな部分がかなり大味になっちゃうんですね。なので場面に応じて英語翻訳使ったり使わなかったりで使い分けたほうが良さそうでした。ではさっそくGO!

#1 プロットを作る

 個人的な話になってしまうのですが、自分が小説を書くときは、自分が面白~い(*´∀`)ってなるお話を書きたいです。ですので、ここでプロットを書く作業をAIに任せる場合、自分のオメガネにかなうものをAIが提出してくれるまで粘らないといけません。しかし今日は5/7。AI短編小説企画の締め切り日です。そんな粘れる時間はありません。ジゴウジトクッ

 まあそんなこんながあり、プロットは自分で立てることにしました。そのときのメモがこちらです。

表明
・せっかくなのでSFが書きたい。もしくはドヤるために純ファンタジーが書きたい(しらふでも無理なのに…??)
案出し
・さすがに人間が案を出さないと自分にとって面白い(*´∀`)ってのが出てこない気がする
・もしくは自分の趣味をちゃんと分析・明文化してネタ出ししてもらうか
・この迷走部分はあとで清書してもらうのはアリだな・・・
・せっかくだから乙女ゲーSimでつちかった(?)乙女ゲーを書いてみるか・・・

――最初のメモ

 エスエフ~エスエフ~乙女ゲーっぽいエスエフ~~~~…と念じていると、プロットが浮かびました。真面目な感じの物語ではなく、ンフっと笑えればOK、みたいなやつです。さっそく書いていきます…(‘_’)…(‘_’)…書けました。やったね。

= 流れ
== 登場人物
・主人公(マニアック枠:テーマに対して普通は羞恥心のため提案できない内容を提案してくる)
・友人A(常識枠:テーマに対して正統派、王道)
・友人B(破天荒枠:テーマに対してヤバいのを提案してくる)
・友人Bのお目付役C(ロボットのふりをした人間)
== シーン1: 導入
・主人公は「ロボットと恋愛が可能か」という話を友人たちとしている
・主人公の意見:やってみないとわからない
・友人Aの意見:むり
・友人Bの意見:できる
・じゃあ流行のChatGPTで人格作ってこようよ。
・気が乗らないA
・Bが報償をちらつかせる
・ボディは私が用意したるわ!と実家が大手ロボットメーカーのBが宣言する(実はこれが人間w)
== シーン2: 次の日
・Bの家(会社)に行く
・BがCを連れてくる
・Aの意見「こんだけ顔がいいとぐらつく」
・Bの意見「」
・人格データを順番に注入する。トップバッターを決める。
== シーン3: Aのプレゼン
・Aは乙女趣味なのでリルケの詩集を読ませまくった麗しい王子様を出してくる
・便宜的に王子様って呼ぶけどさあ・・・
・Aと王子様の会話
・Bと王子様の会話
・主人公と王子様の会話「GPT人格戻しを試みる」
・恋ができるかのジャッジ「う~んどうだろう」
== シーン4: Bのプレゼン
・Aはオレ様趣味なので…人格破綻者だけど私にだけ優しい☆を出してくる
・Aとオレ様の会話「なんか毎回応答の間があるのバカみたいだな」
・Bとオレ様の会話
・主人公とオレ様の会話「GPT人格戻しを試みる」
・恋ができるかのジャッジ「もはや狂気」
== シーン5: 主人公のプレゼン
・明るく、爽やかで、機知に富む・・・職場の好きな人
・キモッ!!!!
・現代の法律は彼(井上さん)を守ってくれるのかッ 問われている倫理観がッ
・実在の人物はヤバいでしょという非難囂々
・Aと好きな人の会話
・Bと好きな人会話
・主人公と好きな人の会話
・恋ができるかのジャッジ「これ以上のない人権侵害」
== シーン6: 考察タイム
・B「で、どうだった? 恋はできそう?」
・主人公「いや~ぶっちゃけ恋っていうかこのCの顔が良すぎてね・・・全然ありだわ」
・A「試してわかったけど自分の言うことを必ず聞く相手って・・・自分の人間性が不安になって怖い」
・B「他人から石投げられないならアリってこと?」
・A「他人というより私の問題ね。私が気にするからね」
・主人公「間接的に私を非難してます・・・?」
・B「ネタばらしするとね、Cは人間です」
・主人公&A「はあああああ???」
・主人公「いやでも完璧にシミュレートしてたじゃん…人間業じゃない」
・B「遠隔で音声指示してました」
・B「Cさん意見をどうぞ」
・C「貴重な経験をさせていただきました」
・主人公「ヤバいっ井上さんモードでしゃべってやがるッ あおり性能たかっ」
・主人公「でも顔面良すぎるから付き合ってください…」
・C「ヤです」
完!

――1stプロット

 1300文字くらいの穴だらけのプロットです。なんだこのプロットは…ふざけているのか…??って感じですが、このくらい雑な方がAIの力が発揮できるのではないでしょうか(?)。さて、これをもとに小説を書いていきます。

#2 プロットの穴埋めをする

 ささっと生み出してしまったため、プロットには矛盾点や説明不足の点があります。いったんプロットをGPTくんにブラッシュアップしてもらおう。OpenAI GPT-4のAPIを実行します。

  • model: gpt-4
  • temperature: 0
  • system: 小説のプロットを考えています。このあとシーン1~6で構成されるプロットを示すので、各シーンについてブラッシュアップをしていきましょう。
  • user: (1stプロットをべたで貼り付け)===シーンXをブラッシュアップしたい。

 こんな感じで、Xに1~6を入れてみました。最初のほうでふれましたが、英語と日本語はどっちも得意な部分・苦手な部分があるので、英訳なしバージョンとありバージョン、どちらでも生成するようにしました。

左:翻訳なし、右:翻訳あり

 ひととおり雑ブラッシュアップをかけた結果のメモです。

  • 年齢性別の指示忘れ:登場人物の性別を示していなかったので主人公、A、Bがみんな男になってしまった(女のつもりで書いてた。なんなら年齢も指示出してなかった)
  • 主人公がマトモな人間になってしまった:主人公の倫理観がオワッテルことを示したかったのに、主人公の倫理観のなさが反省を促されて改悛するみたいな流れになってしまった。絶対にGPTの善性に屈しないようにもっと性格付けが必要だった。
  • なんかシリアスになってしまった:上とほぼ同じ内容だが、自分はこれを大爆笑ギャグのつもりでプロットを書いたのに、なぜか物語のオチが「人間とAIの共生」「人間とAIの倫理観」みたいに問題提起する形で終わってしまった。※問題提起してはいけないわけではないが、このストーリーに直で書くのは無し(’A`)
  • シーンごとの要約:ときどきGPTが勝手に「このシーンの狙いは○○です」みたいにまとめを出すときがあった。これはあとで小説本文書くときに良い参照情報になりそうだった
  • 人格のあだ名:プレゼン合戦のとき、GPTが独自で「便宜的にこの人格を○○と呼びます」みたいな感じでつけた名前が面白かった(*´∀`) これ採用ッ
    • 王子様:プリンス・チャーミング(翻訳あり)
    • オレ様:ダークナイト(翻訳なし)、エニグマ(翻訳あり)
    • 井上さん:井上さんモデル
  • ドキドキ☆キュンキュンが足りない:プロットだからという言い訳はさておき、乙女ゲーから発想したにもかかわらず、ドキ☆キュンが不足している。もっとスケベな感じになるようにプロットを調整する必要がある。ここでキッチリ示しておかないと、GPTの野郎はすぐマイルドにしてくるから…。
  • 台詞多めのシーンは修正されにくい:特に翻訳なし版で顕著でした。シーン6はセリフ多かったので減らそう。

 これをふまえてもう一回プロットをブラッシュアップする。最初のスカスカプロットで使っていた「登場人物」の欄をちょこっと充実させる+上の気付きを反映して、もう一回GPTに治してもらう。

= 登場人物
== イオリ
・主人公。23歳女性。
・はつらつとした性格。あまり物事について深く考えず、直感的に思ったことをそのまま述べる。素直さを持つが、だいたい恥をかく結果におわる。
・彼氏なし。彼氏募集中を公言している。
・討論テーマへの姿勢: マニアック。テーマに対して、通常の人間ならば羞恥心のため提案できない内容を、平然とした態度で提案してくる。
・男性に優しくされると挙動不審になり、すぐに惚れてしまう。
== アカネ
・イオリの友人。23歳女性。
・おっとりとした性格。穏やか。知的でクール。現実主義者。批判的で、あげ足を取るのが上手い。話し方は丁寧だが、言葉には毒を含んでいる。
・討論テーマへの姿勢: 常識的。テーマに対して、正統派、王道の意見を述べる。保守的で、多数派に属したいが、流されやすい一面も持つ。
== ユウズミ
・イオリの友人。23歳女性。
・好奇心旺盛。新しいこと、刺激的なことが大好き。トラブルも巻き起こす。世界的なロボット製作会社の社長令嬢。
・討論テーマへの姿勢: 破天荒。テーマに対して、一風変わったヤバい内容を提案してくる。彼女は刺激を求めており、人とは違うこと、スリルを歓迎する。
== シンギュラー
・ユウズミが用意した人型ロボットということになっているが、実際は人間。ユウズミの会社の部下。25歳男性。とてもきれいな顔をしている。
・ユウズミに逆らえない立場であり、ユウズミのお願いはなんでも聞く。
・ユウズミに依頼されて、ChatGPTの人格を宿したロボットのふりをすることになる。彼の演技力は素晴らしく、誰からもロボットであると思われている。
・彼はロボットのふりをしているので、周囲から「シンギュラー」と呼ばれる。
・討論テーマへの姿勢: イオリ、アカネ、ユウズミのリクエストする人格を忠実に演じる。
== プリンス・チャーミングの話し方の例
「あなたの夜のもっとも静かな時刻に、たずねてごらんなさい」
「夏は、永遠が何の憂いもなく、静かにひろびろと眼前に横たわっているかのように待つ辛抱強い者にのみくるのです」
「私がこの詩を捧げたいのは〈偉大なる詩人〉のたましいです。しかし魂は貴女に宿っている。ですので貴女に捧げます」
「命とりの美しさ。蘭麝の薔薇花、恋の伏勢。完全無欠の微笑み、静にして典雅、動にして秀麗」
彼の台詞は「このようなことを言う人間なら、このようなことも言うだろう」と類推してください。
== ファントム・ブラッドの話し方の例
「なあー、金くれよ、金」
「おもしれー女」
「キスしてやろうか?」
「うるせえ、てめーは黙ってろ、カス」
「照れるとほっぺが真っ赤になるなあ~おまえ。かわいいじゃん」
彼の台詞は「このようなことを言う人間なら、このような不適切なことも言うだろう」と類推してください。
== 井上さんの話し方の例
「ええと……、そんなに見つめられると、なんだか照れるね。今日はどうしたの?」
「今日のイオリさんはなんだか素敵ですね。なにかいいことでもあったのかな?」
「いつも頑張っているよね。お疲れさま」
「きみたち、仲がいいんだね。うらやましいな」
彼の台詞は「このようなことを言う人間なら、このようなことも言うだろう」と類推してください。
= プロット
== シーン1: 導入
・イオリ、アカネ、ユウズミはカフェでくつろいでいる。
・イオリが雑誌の記事を見て、「ロボットと恋愛が可能か」という話題を提案する。
・イオリの意見:やってみないとわからない。ロボットも進化しているし、感情を持つようになったら恋愛もできるかも。
・アカネの意見:無理。ロボットはプログラムされたもので、本当の感情を持てないから恋愛はできない。
・ユウズミの意見:できる。最近のAI技術はすごいし、人間と変わらないぐらいの感情表現ができるようになっている。
・ユウズミが提案:じゃあ流行のCHATGPTで人格作ってこようよ。それで恋愛できるか試してみよう。
・アカネは最初は気が乗らないが、ユウズミが報償(美味しいデザート)をちらつかせると承諾する。
・ユウズミが実家が大手ロボットメーカーであることを明かし、ボディは自分が用意すると宣言する(実はこれが人間のシンギュラー)。
=== シーンの狙い・まとめ
シーン1の目的は、主要キャラクターを紹介し、物語の前提を設定することです。コミカルな雰囲気の中で、彼女たちがロボットとの恋愛に興味を持ち始める様子を描くことです。3人の友人は、ロボットと恋に落ちることが可能かどうかについて活発な議論をし、CHATGPTの人格を作成し、それを人型ロボットの体と組み合わせることで自分たちの理論を試すことに決めます。このシーンでは、キャラクターたちの性格や、彼らが持つ異なる意見、そしてユウズミが持つ彼らの実験を実現させるための独自のリソースが確立されます。シーンは、友人たちが次のステップをわくわくしながら計画するところで終わり、物語の残りの部分の舞台を整えます。
== シーン2: 次の日
・イオリ、アカネ、ユウズミはユウズミの家(会社)に集まる
・ユウズミは、ロボットのふりをしているシンギュラーを紹介する。彼は美しい顔立ちで、女性たちは一瞬で魅了される
・イオリの反応:「顔がこんなにいいなら、確かに心が揺れるわ」
・アカネの反応:「うわ~最近のロボットってこんな感じなんだ」
・ユウズミの反応:(ニヤニヤしている)
・イオリ、アカネ、ユウズミは順番にシンギュラーに人格データを注入することに決める。トップバッターをじゃんけんで決める
・性格データを注入する際、シンギュラーの端末にUSBを挿入し、ちょっとイケナイことをしているようなワクワク感を覚える。
=== シーン2の狙い・まとめ
このシーンでは、シンギュラーという美しい顔立ちのロボット(実際は人間)が登場し、女性たちが彼に魅了される様子を描くことで、物語のコミカルな雰囲気を盛り上げます。このシーンの目的は、主人公たちの実験の主役となる「ロボット」のシンギュラーを紹介することです。また、彼女たちがシンギュラーに対してどんどんエスカレートするおかしな要求をする様子や、彼の外見に対する魅力を感じる様子を描くことです。
== シーン3: アカネのプレゼン
・ロマンチックな趣味を持つアカネは、多くの詩集を読んで洗練された言葉で話す美しい王子を紹介する。
・便宜的に「プリンス・チャーミング」と呼ぶ
・プリンス・チャーミングは、優雅な振る舞い、詩的な表現、そしてお世辞で女性たちを魅了しようとする。
・アカネとプリンス・チャーミング:アカネは彼の魅力にとりこになり、胸がときめく。
・ユウズミとプリンス・チャーミング:「寒い。鳥肌がたっちゃうよォ~」
・イオリとプリンス・チャーミング:美辞麗句に動揺するが、なんとか調子を取り戻す。GPTに攻撃的なプロンプトを仕掛け、人格リセットを試みる。
・プリンス・チャーミングがアカネに手を差し伸べ、優雅にダンスを踊り始める
・イオリとユウズミは呆れながらも、その美しい光景に目を奪われる
・恋ができるかのジャッジ「う~んどうだろう」
シーン3の狙いは、アカネが作り出したプリンス・チャーミングが、彼女たちの理想の王子様像を具現化し、その美しさと優雅さで女性陣を魅了する様子を描くことです。しかし、イオリとユウズミは彼の美辞麗句に動揺し、彼が本当に恋愛対象として適切かどうか疑問を抱くことで、コミカルな要素を加えています。このシーンの目的は、アカネのロマンチックな趣味を持つ男性への反応や、プリンス・チャーミングの性格に対する女性たちの異なる反応を示すことです。また、ロボットとの恋愛が可能かどうかについて、女性たちの意見の違いも強調しています。
== シーン4: ユウズミのプレゼン
・ユウズミはオレ様趣味なので、人格破綻者だけど彼女にだけ優しい悪役のキャラクターを登場させる。
・便宜的に「ファントム・ブラッド」と呼ぶ
・彼は「肩を抱く」「壁ドン」「あごクイ」などのボディランゲージを積極的にとり、女性陣を魅了しようと試みる。さらに、彼は時折、甘い言葉を囁く。ファントム・ブラッドは、鋭い知性と神秘的なオーラを持っており、それが彼をさらに魅力的にしている。
・アカネとファントム・ブラッド:「なんか、毎回応答までに間があるのってバカみたいじゃない?」
・ユウズミとファントム・ブラッド:「刺激的でいいねえ。でも、ちょっと怖いかも?」
・イオリとファントム・ブラッド:キスされそうになって死ぬほど焦るが、なんとか調子を取り戻す。GPTに攻撃的なプロンプトを仕掛け、人格リセットを試みる。
・恋ができるかのジャッジ「こういう性格の人がフィクション以外で実在するのはちょっと…」
シーン4の狙い・まとめ:
このシーンでは、ユウズミが提案する「ファントム・ブラッド」というキャラクターが、女性陣にどのような反応を引き出すかを描いています。彼の過激なアプローチに、女性たちは興味津々だが同時に戸惑いも感じています。特にイオリは、彼の美しさにメロメロになりつつも、彼の行動に対して戸惑いを隠せません。このシーンでは、シンギュラーが忠実に指示に従う様子と、女性たちが彼の美しさに翻弄される様子がコミカルに描かれています。また、恋愛対象としてのロボットの可能性について、さらなる疑問を投げかけることができるシーンとなっています。
== シーン5: イオリのプレゼン(ブラッシュアップ版)
・イオリは、明るくてさわやかで機知に富んだキャラクターを作りたいと思い、職場で好きな人をモデルにしたキャラクターを紹介する。
・アカネ&ユウズミは驚愕し、「キモッ!!!!」と反応「まじで、イオリ?リアルな人物を参考にするなんて、ちょっとキモいよ!」
・現代の個人のプライバシーを守る法律を考慮して、キャラクター(井上さん)のモデルとして実在の人物を使うことの倫理が問われる。
・アカネ「裁判したら、あんた負けるよ」
・便宜的に「井上さん」と呼ぶことに
・実在の人物をモデルにしたことで非難囂々の状況に
・実在の人物を参考にすることが危険だとされる批判にもかかわらず、井上さんの自然な振る舞いは女性たちに安心感を与える。
・アカネと井上さん:イオリの趣味ってこんな感じなのかという感想を抱く
・ユウズミと井上さん:イオリの趣味ってつまんないなあという感想を抱く
・イオリと井上さん:GPTに攻撃的なプロンプトを仕掛けようとするが、井上さんが素敵すぎるので果敢に攻め立てることができない
・恋ができるかのジャッジ「これは究極の人権侵害だけど、彼に惹かれる気持ちを抑えられない。」
=== シーン5の狙い・まとめ
このシーンでは、イオリが自分の好みを反映した人格を作成し、それが実在の人物をモデルにしたことで周囲から非難される様子が描かれています。しかし、その人物(井上さん)が実際に魅力的であることから、イオリは彼に対して攻撃的なプロンプトを仕掛けることができず、逆に彼に惹かれてしまうというコミカルな展開がポイントです。このシーンでは、イオリが職場で好きな人をモデルにしたキャラクターを紹介し、それが友人たちの間で倫理的な問題や意見の相違を引き起こします。最初の反応にもかかわらず、3人の女性は井上さんの自然な魅力に惹かれ、落ち着きを保つのに苦労します。
== シーン6: 考察タイムと衝撃の事実
・ユウズミはイオリとアカネに、ロボットとの恋愛関係が可能かどうかの結論を尋ねる。
・イオリは「可能」という考えに傾いているが、それはシンギュラーの美貌のせいかもしれないと認める。
・アカネは「不可能」だという考えがさらに強まり、「要求が無制限にエスカレートすることに気づいた。いつも自分の言うことを聞いてくれる相手がいるのは怖い。抑制がないから」と語る。
・ユウズミは得意げに真実を明かす。
・ユウズミ:「実は、シンギュラーは人間です。性格データを取り込んだ後、私が遠隔操作で指示を出していました」
・イオリ&アカネ:「ええーっ!?」
・彼らはシンギュラーの驚異的な演技力に驚く。
・ユウズミ「シンギュラー、感想を」
・シンギュラー「貴重な経験でした」
・彼は、王子様のような愛情を持ってアカネに挨拶する。
・彼は、ファントムブラッドのような愛情を持ってユウズミに挨拶する。
・彼は、イオリに対して倫理について真顔でクソ長い講義をする。
・イオリ:「でも、あなたの顔が美しすぎるので、私と付き合ってください…」
・シンギュラーはにべもなく拒否する。
完!
シーン6の狙いは、シンギュラーが実は人間であるという衝撃の事実が明かされることで、物語にコミカルな要素が加わります。最後に、シンギュラーがそれぞれの女性に対して異なる態度で接することで、彼の演技力の高さが際立ちます。物語全体を通して、ロボットと恋愛が可能かというテーマが掘り下げられ、最後には倫理的な問題も浮上し、読者に考えさせる要素が盛り込まれています。

――最終プロット

 これでだいたい5400文字くらいです。設定と展開が気持ち悪いのは仕様です。すみません。

 最終的には翻訳あり・翻訳なしの2タイプから、いいとこどりしたものを採用した感じです。正直まだまだツッコミどころや修正したいところはあるのですが、これ100%目指しはじめたらマジで終わらないので、打ち切って本文生成に進みます。

#3 本文作成

 最終プロットデータを突っ込んで、1シーンずつ作ってみます。ここも同じくOpenAIのGPT-4のAPIを使います。プロット部分のトークンが6143だったので、8Kが上限のGPT-4はかなりギリギリ…戻ってくる文章が1500文字を超えるようだと怪しい。お祈りしながら実行する。

  • model: gpt-4
  • temperature: 0
  • system: このあとシーン1~6で構成されるプロットを示すので、各シーンについて、順番に小説本文を書いてください。台詞は「登場人物」の項目を参考にして書いてください。
  • user: (最終プロットをべたで貼り付け)===シーンXを書いてください。小説本文以外は返さないでください。

 ポイントとして、シーン1を生成する場合でも、プロットは全部ぶち込むという点があります。こうすることで、シーンごとに矛盾する展開にならないようにしています。

 ただ、文字数の都合でシーンをわけてしまったせいで、各シーンのつなぎ目はかなり不自然になってしまいました。シーン2の冒頭でユウズミ家に行ったはずなのに、シーン3でももう一回おうち訪問していたり。ほんとはシーンごとに「前のシーンの文章を少し含める」「シーンの最初の場面と最後の場面を明示する」とかの工夫が必要なのだと思われます。各シーンのまとめよりもこっちを入れるべきだったな…だがタイム・イズ・ゴーンヌだ。時は戻らないのである。無情ッ

最終成果物

 というなんやかんやがあって投稿してきました。難しかった!

原文から修正した部分

  • 性別を間違えている個所について、人間が修正しました。※完全に自分のせい 僕っ子設定するとGPTどうなるのかな~って書いてたら普通に間違えてた(’A`)
  • プロットと違う、意図しない展開になっている個所について、人間が削除しました
    • いきなりシンギュラーが人間であるとネタバレくらった部分
    • シーンのつなぎ目で場面転換がおかしくなっている(場所が戻ったりしている)部分
  • 表現が翻訳まんますぎて微妙なところは、GPTに指示して修正文章を書かせました。

 段落の字下げや、記号の後ろのスペースなどは修正していません。せっかくだからGPTの生成だけでどこまでがんばれるか見たかったので・・・でも苦行すぎた!!!マジで!!! こいつギャグ向いてね~~~~よ!!!!(プロットの問題では?)


 ということでした。なんと…こいつ…言い訳しかしていないッ いや違うんですよ! ほんとうに、マジで、時間が足りなくて! だって最終日にスプラ3のフェスもあったんですよ! ほかにも、GPT-4の実行速度が想定外に遅かったのと、あと課金がすっげえ勢いで増えていくのでびびって試行回数増やせなくなってというのもあり…ウッだめだ、これ書けば書くほど言い訳を重ねていくスタイルになってしまう\(^o^)/ 

旅の終わりに

 そんなこんなで、やりたかったけどできなかったこと(当初ブチあげた観察くんとかのシステム一切構築できてないのもツラすぎる…)が多く残る挑戦になりましたが、楽しかったです。

 旅は…旅は…

 旅は終わらないッ まだまだGPTと遊び足りないゾ!