AI-AssistantV3でお絵描きしてみる

はじめに

 エックス(旧ツイッター)でとりにくさんという方が個人で(ワオ!)開発されている「AI-Assistant」というAIお絵描き補助ツールのバージョン3で遊んでみたので、その感想を書く記事です。

 いままで自分は絵の生成AIはDALL-Eしか使ったことがなくて、「自然言語のテキストを入力して、絵を出力する」のパターンしかやったことがありません。いわゆるText2Imageってやつです。プロンプトのテキストも、主に日本語で、英語を使うときがあってもChatGPTにそのまま英訳してもらうだけという感じでした。AI-AssistantV3は「絵を入力して、絵を出力する」、Image2Imageという形態みたいです。余談ですが2というのはtoってことで、AからBにの表現で使われることがあるみたいです。A2Bみたいな。ライブラリ名とか関数名とかでよく見かけますね。

 自分のPCスペックはローカルでAIを動かすにあたって、かなり最底辺レベルのものと思われます。環境チェックツール動かしたときは「11GB以下=厳しい」判定が出ましたが、不可じゃないならいいジャン(*’ω’*)ってことで動かしたら、ちゃんと動いたみたいなので、なんか大丈夫みたいです。やったね。

 PCスペック

  • Windows 11 64bit
  • Intel(R) Core(TM) i7-14700F 2.10 GHz
  • RAM 16.0 GB
  • GeForce RTX 4060

 インストールは手順に従って行いました。モデルのDLはそこそこ時間かかりました。15分くらいかな。コーヒー飲んだりペンタブの準備したりして待ちます。ペンタブ=ワコムのBamboo Fun CTH-461です。めちゃめちゃ古いやつで(2009年発売ってマジ?)、使うのも数年ぶりとかだったのですが、ドライバ入れたらちゃんと動いてくれました。えらい。

AI-AssistantV3でImage2Imageを試してみる

 起動するとこんな感じの画面です。

もうちょっと下にも画面続いてます

 とりにくさんのNote記事に使い方が書かれているので読みながら進めます。まず自分でテキトーに絵を描けばいいということなので、描きます。Win11付属のペイントソフトでソイヤッ

!?

 限りなく変質者に近いなにかに見えるかもしれませんが、創造の翼を広げてもらうと…ほらなんか…魔物使い的なアレが外套の下で飼っているワンワンをけしかけようとしているカッチョイイ姿に見えなくも…なくも…見えないかも…という感じです。

 まずはデフォルト設定のまま生成を試してみます。じゃかじゃん。

!?

 おわ~なんか出たッ 線がすげ~なめらかになってる。でも人間が犬になって犬が人間になっちゃった。パラメータの画像再現度をちょっと上げればいいのかな。パラメータいじいじして再実行だ。

画像再現度0.45

 ワンワンがカワユイ感じになった…。あとフードのところがちょっときれいになって、手に指が追加されたのかな? 逆に再現度下げたらどうなるんだろう。ちょっとやってみよう。いじいじ…

画像再現度0.15

おお~全然違う絵になった。要素だけおんなじって感じなのかな。でもポーズは流用できそうだから、0.45の出力と0.15の出力を切って貼ってして次のベースにしてみよう。ポーズは0.15から取ってきて、犬は0.45から取ってきて、つなぎ目の部分はごまかすために黒でべた塗りして中二っぽさをまぶして…ソイヤッ

手で修正+再現度0.55

 最初は変質者って感じだったけど、いつのまにかこころ優しい雨宿りみたいになってるな…。このあたりからはAIの力を借りるより、自分で細かいところを手直ししたほうが早そうな感じがしたのでお絵描きはいったん終了だ。なんていうか、服のシワとか影つけとかはAIの力を借りるとめっちゃ高火力が出そう。はやい。つよい。

 せっかくなので、ほかの絵でも同じことをやってみたらこんな感じになった。一番左が最初に自分が書いたやつ。真ん中の絵がAI→手修正→AI→手修正…って繰り返していたときの中間生成物。右が最終出力の絵。おおまかな形を維持しつつ線をきれいにするAIのチカラを感じる…。

もはや別人っす

 手作業でやるところとAIパワーでソイヤッってやるところを使い分けると、楽しくお絵描きできそうな感じがする…。ある程度までやると、自分の素のお絵描きパワーが足りなくて一段上まで行けない感じがあって、それはそれで面白いなっと思いました。使った感触はけっこうGitHub Copilotのコード生成に近いのかも。

おわりに

 スーパー雑絵ですが久しぶりにお絵描きして楽しかったです。AIってやってほしいことをその通りに動かすのはちょっと難しくて(もうちょっとツール使いこなしたらうまくいくのかな?)、でもかなりお手伝いしてくれるというか、下駄を履かせてくれるというか、素の自分だと届かないところに触らせてくれる感じがあってうれしくなりました。

 これだけのツールを個人で作って配布してくれているのが、ちょうちょうありがたいです。遊ばせてくれてありがとうございます!