2012年11月読了。書籍で購入。
ほんの出来心から携帯闇サイトのバイトに手を出したオオバカナコは、凄惨な拷問に遭遇したあげく、会員制のダイナーに使い捨てのウェイトレスとして売られてしまう。そこは、プロの殺し屋たちが束の間の憩いを求めて集う食堂だった――ある日突然落ちた、奈落でのお話。
ポプラ文庫 あらすじより
改めて見るとあらすじ軽いなw「凄惨な拷問に遭遇したあげく」つってるが、これじゃあ伝わらないぞ、絶対w
あなたはボンベロ派? それともスキン派? もしかしてキッド派?……とかいうタワケタことを読み終わって感じてしまったけれど、私に罪はない!w シチュエーションとあらすじだけ(だけね!)見ると、女性向け乙女ゲー・モテモテ逆ハーレムになってもおかしくないような内容なのだが、冒頭の誘拐&拷問シーンを読み終えた頃には、あっ、なるほどこういうのなのね、グログロスプラッタカニバリズム添えなのね、というのがよく分かる(!)
痛み・恐怖の表現がことごとく怖い……素晴らしかったです。逃げたい気持ち、恐ろしすぎて気絶したい気持ち、でもそれすら許してくれない現実の酷さ。そういうものがたたみかけるようにやってくる前半部分がステキでした。私はギャグでないグロ・スプラッタは苦手なので、読みながらオエーッと気分が悪くなることもたびたび。緊張を強いられている感じなのかな。犬の力の拷問シーンを読んでいる時に似てたかも。そういう殺伐オーラ全開だったから、序盤でスキンが、続いて中盤でボンベロがデレたときは笑ったw オマエはここでデレんのかよ!w
読んでいてハテナと思ったのは、説明台詞がちょっと多いかなってところ。脇役の過去・トラウマをいちいち暴かなきゃならない理由はなんだったんだろう? 殺人衝動の説明をしたところで物語にはあんまり関係なかったような気がする。特にキッドとかね……たとえどんなに可哀そうな過去があったとしても、現状がクソ野郎すぎてなんの同情もわかないw なんのかんの言いつつ、一気読みしちゃったけど。勢いがあって面白かった。拷問怖い。
ここまで旧サイトからの感想コピペです。ここに持ってくるにあたって再読しようとしたんだけど、本が見つからなかった。実家に置いてきたのかな……。まあそれより、ダイナーは2012年時点ではまったく想像がつかなかったまさかのヤンジャンで漫画化されるとかいうミラクルをかましてくれたので、そっちのことを書こうかな。
少し前までヤンジャン本誌で連載されていたけど、いまはヤンジャンアプリ側に移籍してしまっている。もともとのストーリー的に短期集中連載とかかなっと思っていたら、オリジナルのエピソードをはさみつつ普通に連載を続けていたので驚いた。漫画版のすごかったのは、口の中にコインを入れて賭けをするエピソード。なんつうオソロシイ展開を思いつくんだ……。