見つけた経緯について。ツイッターのタイムラインをぼ～っと眺めていたら、妙に目を引くキャッチコピーが飛び込んできたので、つい……。最初は魔女と宅急便パロかなっと思ったのですが、そこはあんまり関係なかったです。
以下ネタバレを含んでいます。未読のかたはご了承ください。
夜間飛行／永坂暖日 さん
わたし、魔女のニアレア！ こっちは黒猫のヘッダ！
幼い魔女のニアレアが、黒猫のヘッダと共に初めて飛んだ夜空で出会ったものは――。
カクヨム キャッチコピー＆あらすじより
魔女の卵のニアレア（9さい）は、お供のヘッダ（黒ねこ）を連れて、はじめてのホウキ飛行に挑んだ。おっかなびっくりのヘッダを尻目に、ニアレアは広がる夜空や地上の風景に大興奮。だけど、たなびく雲の隙間から、なんだか見たことのないものが見えた気がして……っという感じで始まる物語です。短編なのでスイッと読めます。
最初の場面の、ヘッダのしぐさがどれもこれも可愛らしくて、たまらない気持ちになります。ねこの描写がとてもかわいい。「長い尻尾を、根っこからしっかりと箒に巻き付けていた」とか、「哀愁を誘う声でにゃあにゃあと鳴く」とか！ おしゃまな黒ねこがアタフタする様が目に浮かんで、なんていうか、心温まるというか、幸せな気分になりました。
龍と遭遇する場面も印象的ですね。普通じゃない、異質なんだけど、どこか引き寄せられる。読んでいる側も、目線が合った、外れた、という感覚があって、不思議な感じでした。あといわゆる竜＝西洋ドラゴンとは見た目が違うんだぞっていう強いこだわりを感じてちょっと面白かったです。日本昔話とか、中国の龍なんですね。
そして夜の出会いをきっかけに、ニアレアは（生物学的に）変態してしまいました……
ここ、周りのリアクションがあんまりにも日常的で、誰も深刻な感じではないので、自分は一瞬こんな顔(‘_’)になって、その後に、あっそうなんだ、大丈夫なんだ～……っとつい流してしまいましたが、実際全然大丈夫ではないのでは？ けっこう大ごとなのでは？ と読み終えてジワジワ動揺しましたｗ でもあのお母さんなら大丈夫かな～……なんでも受け止めてくれそうな感じ……
カクヨムからリンクを引っ張ってくるときはあのアイキャッチ画像が欲しいな～っと思って調べたのですが、Wordpressの埋め込み許可リストにカクヨムが入っていませんでした。っというわけで、回りくどいかもですが、ツイッター経由で埋め込んでみました。
ひとつめ とても可愛いお話で、心の温度が３℃くらい温かくなった ヘッダのしぐさ、しゃべりかたがとても可愛い。お母さんの言動も可愛い……。https://t.co/FgclewFo4T
— 塩中 吉里 (@shionaka_kiri) February 7, 2020
こういうキャッチコピーがタイムラインに流れてきたら、むむむ？と気になってしまいますよね。カクヨムのこういうところは好きです。（自分のつぶやきが前後に挟まっておりスミマセンという感じですが……）